妄想開発室に現れた「謎の黒い塊」
ワサビくんやすださん。先ほどからその不気味な黒い物体を、まるで宝物のように磨いていますが、それは何かの呪いのアイテムですか?



失礼な!これは昭和の技術の結晶、『黒電話』だ。見てくれ、この艶やかな曲線美!今の薄っぺらいスマホにはない、圧倒的な存在感だろう?



(スキャン中)……重量2.5kg。無駄に頑丈ですね。あと、その受話器から出ている『縮れた紐』は何です? 絡まってストレスが溜まるだけに見えますが。



これがいいんだよ!長電話しながら指でクルクル回すのが、当時の最先端トレンドだったんだ。たまに指が締め付けられて血が止まりそうになるんだが、それもまた『熱い会話の証』なのさ。
「ジー……」という時間は、未来への待機時間



いいかワサビくん、黒電話の真髄は、このダイヤルを回した後の『戻ってくるまでの時間』にあるんだ。


「いくぞ……(ジーコ……)」



……遅すぎます。その待機時間に、ボクなら世界中の猫の画像を5万枚ダウンロードできますよ。人生の浪費です。



分かってないなぁ!この『間』があるからこそ、次に何を話そうか呼吸を整えられるんだよ。特に『0』を回した後の、あの悠久とも思える戻り時間……。あそこで覚悟が決まるんだ。



……あ、やすださん。今、指が滑って隣の穴に入りましたね。エラーです。



ああっ!もう一回最初からやり直しだ……!くそっ、このスリル、ワサビくんにはまだ早いか!
決死のミッション:家電(いえでん)ロシアンルーレット



昔はな、電話をかけること自体が命懸けのミッションだったんだ。今のLINEみたいに『おはよー』なんて気楽にはいかない。



電話をかけるだけで命懸け? 大げさですね。



本当だぞ。好きなあの子の家に電話をする。受話器を握る手は汗でびっしょりだ。なぜなら、『誰が出るか分からない』からな!



……個人の識別機能がないんですか? 欠陥品ですね。



そこがいいんだ!お父さんが出た瞬間の絶望感……『はい、◯◯ですが!(怒)』という野太い声を聞いて、無言で受話器を置く時のあの罪悪感。家族全員がいる居間で、筒抜けの会話をしながら、必死に恋の駆け引きをしていたんだ。あの頃の俺たちは、みんな戦士だったのさ……。
📈 やすコレ・レビュー
| 項目 | ワサビくんの評価(デジタル) | やすださんの評価(アナログ) |
| 効率性 | ★☆☆☆☆(時間の無駄) | ★★★★★(心の贅沢) |
| スリル | ★☆☆☆☆(ただの不便) | ★★★★★(恋の戦場) |
| デザイン | ★☆☆☆☆(鈍器に近い) | ★★★★★(漆黒の芸術) |


🤖 ワサビくんの評価
- 寸評: 「リダイヤルも履歴もないなんて、現代なら『クソゲー』判定確実です。博物館へ寄贈することを強く推奨します。」


👨🏫 やすださんの評価
- 寸評: 「不便だからこそ、一回一回の電話が真剣勝負だった。あの『重み』と『待ち時間』は、青春そのものです。」
📝 やすだの独り言(結び)
便利になった今、僕たちは「相手を待つ時間」を忘れてしまったのかもしれない。 受話器の重み、ダイヤルが戻る音、そして向こう側に聞こえる生活の気配。 あの黒い塊には、確かに僕らの「青春の熱」が詰まっていたんだ。
……さて、ワサビくん。この黒電話をどうにかしてAIスピーカーに改造できないかな? 「ジーコ……」と回すと、ワサビくんが「はいはい、何ですか?」って答えるやつ。
ワサビくん: 「……ボク、そんなに暇じゃないんで。お断りします。」
🐹 モル先生のレトロ深呼吸



それでいいのだよ。 効率という名の水で溢れた現代のコップには、もう新しい感動は入り切らない。 ダイヤルが戻るのを待つような、あの『不便な隙間』があるからこそ、人はそこに大切な思い出を注ぎ込めるのだねぇ。





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